1945年、第二次世界大戦によって家族を失い戦争孤児となったSAM、ドイツの精肉店で修行を始めたのはそれから3年後のことでした。
1951年、たった10ドルを握りしめアメリカ大陸行きの船に乗り渡米、海軍の戦艦を改造したその船内でありついた仕事は日当1ドルの精肉加工、これが彼の精肉業としてのスタートとなりました。 アメリカに渡ったSAMは独立資金を貯めるため高級食品会社で働きます。
1957年8月16日、ついにニューヨークに精肉店Master Purveyorsをオープン。 ニューヨークワシントンストリートミートパッキング地区にあるガンズボートマーケット内に開いたその店は、 SAMの仕事に対する類稀なる信念、情熱、そして弛まぬ努力の積み重ねが多くの顧客の信頼を勝ち取り、 Master PurveyorsをニューヨークNo1の老舗精肉店と言われるまでに成長させたのです。